お城の店長門屋

花まつり

 毎年この時期になると4月8日の「花まつり」のお話をさせていただいています。

 花まつりはお釈迦(しゃか)様の誕生日。色とりどりの花で飾った花御堂(はなみどう)の中に甘茶の入った水盤(すいばん)を置き、お釈迦様の「誕生仏」を祀(まつ)ります。そして誕生仏の頭から柄杓(ひしゃく)で甘茶を注いでお参りします。

 生まれたばかりのお釈迦様が立ち上がり、天と地を指差して「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげ ゆいがどくそん)」とおっしゃったのは人口に膾炙(かいしゃ)していますが、この意味を「天の上にも地の下にも私よりエライ奴はいない」と誤解しておられる人が多いようです。

 正しくは「人間や動物、虫、草木に至るまでこの世界に生きるすべてのものの生命を尊ばねばならない」という意味なのです。 

 花まつりはお釈迦様の誕生をお祝いする日であるとともに、私たち一人ひとりのかけがえのない生命を感じ、幸せを願う日でもあるのです。 

 (長門屋店主 笹林 修)

 新しい年度がスタートし、もうすぐ桜が咲く時期になりました。今回は「花まつり」のお話です。

 キリストが生まれたクリスマスの12月25日は皆さんよくご存知だと思いますが、4月8日はどうでしょう? 

 実は仏教の開祖、お釈迦様(しゃかさま)が生まれた日なのです。「花まつり」とはお釈迦様の誕生を祝福する行事で仏教の三大行事のひとつに数えられています。

 色とりどりの花で飾ったお堂(花御堂・はなみどう)の中に甘茶の入った水盤を置き、お釈迦様の「誕生仏(たんじょうぶつ)」を祀ります。そして誕生仏の頭からひしゃくで甘茶を注いでお参りします。花御堂はお釈迦様の生まれたルンビニ園の花園、甘茶は天竜が降らした甘露の雨を表しています。

 花まつりはインドや中国で古くから行われてきた行事で、お釈迦様の誕生を祝うとともに、子どもたちがすくすくと育つことを祈る行事でもあります。

(長門屋店主 笹林 修)

潅仏会(かんぶつえ)は、お釈迦様の誕生を祝う行事です。

毎年四月八日に行われます。近年では、新暦で行っていますが、本来は旧暦で行われます。

今から千三百年前、推古(すいこ)天皇十四年にお釈迦様のご誕生をお祝いする行事が行われたのが、我が国での花まつりの初めであるといわれ、平安時代になると宮中でも行われていました。

花まつりの名称は、明治時代に浄土宗で採用された呼称で、それ以来、宗派を問わず潅仏会の代名詞として用いられています。また、降誕会(ごうたんえ)仏生会(ぶしょうえ)浴仏会(よくぶつえ)(りゅう)華会(げえ)(はな)会式(えしき)別名(べつめい)もあります。

日本では、様々な草花で飾った(はな)御堂(みどう)を作り、その中に潅仏(かんぶつ)(おけ)を置き、甘茶(あまちゃ)を満たします。潅仏桶の中に誕生仏(たんじょうぶつ)を安置して、柄杓(ひしゃく)で像に甘茶をかけて祝います。甘茶をかけることは、お釈迦様が生まれて直ぐに、四方に七歩歩み左右の手で天地を指差し『天上(てんじょう)天下(てんげ)唯我独尊(ゆいがどくそん)(世の中で一番尊いものは我(仏陀)である』と宣言され、そのとき天界の龍王が甘露(かんろ)の法雨を降らして、からだを清めたという、言い伝えによるものです。

甘茶は、ユキノシタ科の落葉潅木で、紫陽花(あじさい)の変種とされ、六月に紫陽花に似た花をつけます。甘茶の葉を()して()み、乾かしたもので、甘味を有するので、甘露になぞらえて用います。

 

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