2019.07.29
夏の太陽の光が、そろそろ恋しくなってきたこの頃。梅雨明けまで、あと少しです。今回は、初参加の方2人を迎えて13名での写経の会でした。いつものように朱塗りの器に入った「塗香」を手にとり体を丁寧に清めてから、写経が始まりました。


写経の後、移動したひなた蔵でのお膳は、今年もお手製の「切梅」を差し入れてくださった方がいらして、さわやかな「梅粥」をいただくことが出来ました。
食後には、お一人ずつ「最近あったいいこと」を話していただきました。
近所の方から、社会人の息子さんのことを「いつもにこにこ挨拶してくれるのよ」とほめられ、「まさか、どこか他の息子のことでは?」と半信半疑で当の息子さんに聞いてみたところ「挨拶は基本でしょ」と一言。それ以来、なんだか心が明るい気持ちになっているのだそうです。また、Iさんは以前住んでいた長野の町をしばらくぶりにご家族で訪ねたそうです。約束なしの飛び込みにもかかわらず、当時の知人に会えた上、おやきなど長野の郷土料理でたいそうなおもてなしを受けたのだそうです。聞いている私も、ドラマチックな展開に興味津々でした。テレビや新聞では悲しくなるニュースも多いこの頃ですが、こうして月に1度の写経で、一緒にご飯をいただき、このようなお話が聞けることを大変ありがたく思います。
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(お膳の右側から時計回りで)
・冷や汁(ほうれん草・もやし・高野豆腐・人参・干し椎茸)
・胡瓜の塩麹漬け・たくあん
・トウキビともちあわのスープ
・お粥(差し入れの「切梅」が乗っています)
・揚げ出し豆腐と揚げ夏野菜の出し浸し)
・(お膳外)ベジタリアンカスタードプリンのさくらんぼのせ
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毎月第2土曜日 午前10時~
今後の予定 8月.9月はお休みです。
10月 12日(土)から再開します。
2019.07.15
梅雨入りの初日の雨の日。今回は、初参加の方や見学のみの方もおいでになり、15人での写経の会になりました。
床の間には、庭で色づき始めた紫陽花の花を。初参加のEさんが、庭で育てた花を切り花にして届けてくださいましたので、早速ひなた蔵の花瓶に加えて挿したところ、一層華やかになりました。


食後は、皆さんに“最近あったいいこと”をお話ししていただきました。
「娘から、仙台に世界の一流スケーターが集うアイスショーのチケットをプレゼントされ、行ってきました」との報告に「いいなー!!」の声が。Aさんの「なかなか痩せない」発言にすかさず、山寺でボランテイアガイドをされているというOさんから「痩せなさい 腹にしみいる 医者の声」の一句が飛び出し、更に、体重60キロ台の時代と胃の手術後30キロ台の時代を経験されたSさんからは、「あるものは減らさない」との含蓄ある言葉をいただくという、絶妙なリレートークが続きました。句を詠んだOさんは、以前八十八か所巡りに出かけた折、八十八枚写経をして持参されたとのこと。「御朱印というのは、ただお願いして押してもらうものではなく、写経を納めた印として戴くものなのですよ」とお話しくださり、何事も本来の意味を知ることの大切さを改めて思いました。更にもう一人のSさんが、「この時間この人たちが出会って一緒に過ごす確率は、実に1京分の1なんですって」とお話しくださいました。本当にそのことが実感できる充実した時間になりました。
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(お膳の右側から時計回りで)
・ミニトマトの玉ねぎドレッシングサラダ
・油揚げとしめじと振り筍とスナップエンドウのお味噌汁
・雑穀いろいろ米入りお粥
・豆腐ハンバーグの玉ねぎ醤油ソースがけ
・納豆昆布入りだし
・茄子とピーマンの醤油麹炒め
・(お膳外)胡瓜の塩麹漬け・たくあん
・(お膳外)苺、浮島の金箔のせ
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毎月第2土曜日 午前10時~
今後の予定 7月 13日(土)
8月・9月はお休みです。
2019.06.08
令和元年6月1日、2日に書家の夕深さんの「じぞうもじ展」を開催いたしました。長門屋向かいの「gura」にて行われた講話会、長門屋敷地奥の「ひなた蔵」にて行われた展示販売会ともにたくさんのご来場ありがとうございました。


会期中、夕深さんが希望の文字を手書きしてくださるコーナーがとくに大賑わいでした。
12代続く名前を襲名されるという農家の長男さんが、そのお名前を。
ツーリングの大会に向けて練習中の男性が、自転車の絵を添えた「走」の字を。
先月、3人目が生まれたばかりというお母さんが、子どもたち一人一人の名前を。
旦那様を亡くしたばかりの女性の方が「心」の字を…夕深さんが向かい合って要望を聞き取り、目の前で字を書いてくださるのですが、漢字の横に添える言葉やかける言葉が、なんとも深く温かく、「字」や「言葉」を相手に贈ることは、時に、モノを贈るより心を明るくし大きな力になることを、2日間そばで見せていただきました。
最後に、会期中お客様が差し入れてくれた野菜や果物を料理して、お帰り前の夕深さんと食卓を囲むことが出来ました。豊かな時間を、ありがとうございました。

2019.6.5
2019.05.25
雲一つない青空の下、まぶしい光に照らされて美しく映える青もみじ。蔵の壁づたいでは、つる日日草が紫色の花を次々に咲かせて、見る目を楽しませてくれています。


今回は朝早くに、しばらくぶりのTさんから「参加します」との電話連絡が入り、うれしい気持ちでお待ちしておりました。食事の後、全員で一回りした近況報告で分かったことには、一時は心配だった旦那様の体調も落ち着いてきて、「朝5時半に眼が覚めて、“今日は写経の日だ”と急に思い立った」というのです。
Aさんからは、後期高齢者になって初めての車の免許の更新のための試験を受け、合格したばかりとの報告が。一時期は、目の病気であきらめかけていたそうなので、本当に良かったですね。
もう一人のAさんからは、娘さん夫婦が長年治療して授かったお孫さんを連れて県外から泊まりに来たというG.Wの報告が。迎えての数日はさぞやにぎやかで、見送った後はさぞやおくたびれになったことと思います。
一見明るく穏やかに見えるおひとりおひとりの心の内に、皆さん深い想いを抱えておられることが感じられ、お互いに元気や励ましをもらい合えた時間でした。

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(お膳の右側から時計回りで)
・春巻き(筍・もやし・人参・きぬさや・椎茸・きくらげ・春雨)からし酢醤油で。
・「甘果(かんか)」さんの上生菓子「カキツバタ」
・ヨモギの豆腐団子・人参・筍入りのお澄まし
・お粥
・豆腐の木の芽味噌田楽
・蕨とキャベツときゅうりの一夜漬けとたくあん
・アイコのお浸し(刻み胡桃かけ)
「甘果(かんか)」さんは、奈良や京都で修業されて、山形にUターンしたばかりの若い女性の和菓子職人さん。まだお店はないのですが、この日は特別にお願いして出来たてを届けてもらいました。紫から白へのグラデーションが美しい、特製の上生菓子「カキツバタ」。中は白あん。このお陰で、料理のグレードが一段上がったようでした。
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毎月第2土曜日 午前10時~
今後の予定 6月 8日(土) 7月 12日(土)
2019.05.13

書のなかにあたたかみのあるお地蔵さまがほほえみ、さりげなく添えられた言葉がこころに響く「じぞうもじ」。
宮城県仙台市を中心に活躍されている書家の夕深(ゆうみ)さんの「じぞうもじ展(展示販売会)」ならびに「講話会」をひなた蔵にて開催いたします(講話会のみ、guraラウンジホールにて 6月1日10時~11時半より)。期間中は書家の夕深さんが在廊されて、手書きもして下さる予定です。
「講話会」はタイトルを「目と心で触れる心のやすらぎ」といたしまして、長門屋の道路向かい「gura」ラウンジホールにてお話しいただきます。こちらは参加費¥1,000事前予約制になりますので下記の長門屋までお電話か店頭でお申込みお願いいたします。
こころ癒される「じぞうもじ展」。どうかご都合をつけて、みなさまお楽しみにいらして下さいませ。
じぞうもじ展 (展示販売会) 「入場無料」 |
とき・じかん
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令和元年6月1日(土) 11時半~17時
令和元年6月2日(日) 10時~17時
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ところ |
山形市七日町1-4-12 ひなた蔵(長門屋敷地内) |
講話会 「目と心で触れる心のやすらぎ」おみやげ付
「有料 1000円」※事前申し込みが必要です
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とき・じかん |
令和元年6月1日(土) 10時~11時半 |
ところ |
山形市旅篭町2-1-41 guraラウンジホール |
お問合せ、講話会のお申し込みは、023-622-2204(長門屋)
なお、当日お車でお越しの方は近隣の有料駐車場のご利用をお願いいたします。
掲載写真は2019年1月に開催した第1回のときのものです。