般若心経写経の会 2018.6
2018.07.13
入梅まであと少し。庭では、つゆ草が紫色の花を咲かせています。本堂に集まって、般若心経をお唱えした後、席に戻り、塗香(ずこう)で身を清めてから、紙に向かいます。お粥膳をいただきながら、最近見た映画、画家熊谷守一さんの晩年のある一日を映した『モリのいる場所』の紹介をさせていただきました。山崎努さん扮する守一さんと、樹木希林さん扮する奥様の醸し出す夫婦の姿が、何とも言えないのです。お勧めです。
振り返りを読むと、昨年の6月の会でも、やはり隣の家まで伸びすぎた庭の竹を切るのに苦労しつつ、しっかり筍をすまし汁にして旬の恵みをいただいていて、なんだかおかしくなりました。この何気ない日常が、大変のようでいて、得難い幸せなのだと感じます。ひなた蔵を、9月に芸工大主催の祭典“みちのおくビエンナーレ”で、映画の会場として使っていただくことになりました。今回は、その芸工大の事務局の方も初参加下さり、にぎやかな会になりました。
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(お膳の左上から時計回りで) ・天麩羅の盛合せ (枝豆・とうもろこし・舞茸)としし唐の素揚げ ・蒸しナスの香味のせ(大葉・みょうが) ・(お膳の外)しおでのお浸し ・わらびの生姜醤油漬けと たくわんと麦みそ漬けたくわん ・振り筍と結び昆布ののすまし汁 ・お粥 |
お浸しにしたのは“山菜の王様の”名にふさわしい「しおで」。すまし汁の振り筍は、八幡神社の裏で採った地ものです!
オレンジ色の麦みそ漬けたくわんは、Tさんからの差入れです。ご馳走様でした。