般若心経写経の会 2019.11.16
2019.12.08
おまいりした後、塗香(ずこう)で身を清め、般若心経を写します。
隣のひなた蔵に移動して、朱色のお膳にお粥やおかずを盛りつけます。合掌して、「食前観」を唱えます。“吾れいま幸いにして、仏祖の加護と衆生の恩恵によってこの清き食を受く。つつしんで食の由来をたづねて味の濃淡を問わず其の功徳を念じて品の多少をえらばじ。「いただきます」”
紅葉の庭を通って、当寺を訪ねてくださった9名の皆様。食後に、写経で感じたことを伺いました。
・書くのは大変でしたが、終わった後は達成感がありました。日頃ストレスがたまる中で、時間を見つけお金をかけて、こういう会に参加するのは大切なことだと思いました。
・前から一度写経をしてみたいと思っていました。一文字書くにつれて、自分の世界に入っては戻り、入っては戻るところが、日常生活と同じだと思いました。もうちょっとで終わるという時は、悲しいような気持ちも出てきて、いろいろな感情が押し寄せるものだと知りました。
・数年前にケガをして、正座がしづらくなりました。ケガによってあきらめていることもあるのですが、今回は正座イスを使ってもいいということで挑戦してみました。書く中では雑念も入ってきましたが、気持ちを込めて書きました。
一見、写経は「静」ですが、心のうちは「動」。その自分の気持ちをそのまま受け止めて感じることが、普段の生活の中ではできない写経の醍醐味なのかもしれません。ご参加ありがとうございました。
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(向かって左手前から左回りで) ・お粥 ・白菜といろいろキノコのスープ ・レンコンとひじきの炒め煮 ・たくあん、白菜と胡瓜の塩もみ ・かぼちゃのコロッケ ・蒸しブロッコリーと京人参の白胡麻塩かけ ・三色団子のあんこのせ |