お知らせ

マイタウンあさひvol.225 長門屋コラム第2回目

2019.07.27

7月30日発行のマイタウンあさひにて、長門屋のコラム連載第2回目が掲載されます。今回は、お盆の風習を毎年丁寧になさるお客様のお宅へ訪問した際のことにふれ、ご先祖様を想う「お盆」についてコラムを書きました。「マイタウンあさひ」は毎月30日に朝日新聞に折り込まれます。

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【祈りのある暮らし② ご先祖様と私たちをつなぐひと時】

梅雨を迎える頃、店内に盆提灯が並びはじめます。提灯を眺めていると、以前お盆にTさんのお宅を訪ねた時のことを思い出します。

17年前に奥様を亡くされたTさんは「毎年お盆になると、家紋入りの弓張提灯を下げ、お墓に奥さんを迎えに行くのだ」とおっしゃいます。手づくりの盆棚には、お仏壇から移されたお位牌がまつられ、たくさんのお供えものが上がっていました。棚にくくりつけられた笹、果物をのせた大きな蓮の葉はTさんが庭先で育てたもの。お膳には、彩りよくごちそうが盛り付けられます。提灯の灯りに照らされた盆飾り。「きゅうりの馬」は、奥様の御霊が早く帰ってくるための乗り物。帰りには、なるべくゆっくり戻るようにと、「なすの牛」が用意されていました。お盆明けには盆棚飾りを片付け、菩提寺のお墓で笹をいぶして送り火を灯し、その煙に乗せて御霊を見送るのだそうです。お部屋には奥様の写真が何枚も飾られ、奥様への思いが伝わってきました。実際には、気持ちはあってもTさんのようにできる方ばかりではないでしょう。しかし、もともと仏事は人と人との思いやりが発展したもの。命のバトンを受け取り今を生きている私たちが、家族やご先祖様を想い、話すことが大切なのだと感じます。<お盆>という日本人が昔から大切にしてきた風習が、家族で集まったり、お仏壇におまいりしたり、お墓参りに行ったりすることだけでなく、まだ仏壇や仏事に縁のない方にも「命のつながりを想い、感謝する」機会になったらいいと思うのです。(長門屋代表 笹林陽子)

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