お知らせ

マイタウンあさひVol.228 長門屋コラム第5回

2019.11.15

10月30日発行のマイタウンあさひにて、長門屋のコラム連載第5回目が掲載されました。今回は、「お仏壇という存在」について。お仏壇のある暮らしついてお話ししております。「マイタウンあさひ」は毎月30日に朝日新聞に折り込まれます。

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【お仏壇という存在】

何かいただきものをした時やお花や野菜が取れた時…日本人は昔から、自分たちがいただく前にまずお仏壇にあげることで、目には見えないものへの感謝の心を表してきました。ご縁があって、山形のお寺にお墓を建てた東京在住の女性のお客様からこんな話を伺いました。 朝一番に、お仏壇に手を合わせる。お花を供え、お茶を供える。お仏壇があるからこそ、目には見えないものに手を合わせ、謙虚な気持ちで一日のスタートが切れる。人はつい自分のことばかりに目を向けがちになってしまうけれど、お仏壇があることで暮らしにもっと大事なものができる。「仏さまにあげるんだから」と、自分が飲むよりもっといいお茶っ葉を用意してみたり、もっと丁寧に淹れてみたり。お花にも心が向いて、お供えしたお花が萎れてきたら、短く切ってきれいなお花を残し、別の花びんに飾ってみたり。はじめは「仏さまのため」だったのに、いつの間にか家の中にいつもお花があって、自分がおいしいお茶をいただいている。「これが、目には見えないお仏壇の力なのよ」。そして「こういうことが、お仏壇にご縁のない方にも伝えられたらいいですね」とお話してくださいました。お仏壇という存在は本来、単に供養の場や誰かが亡くなったら必要になるものではないのだと思います。これからを生きていく人が、避けては通れない身近な人の「死」を乗り越え、よりよく生きていくために継承されてきた「先人の知恵」なのかもしれません。(代表 笹林陽子)

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