お知らせ

マイタウンあさひVol.230 長門屋コラム第7回

2019.12.30

12月30日発行のマイタウンあさひにて、長門屋のコラム連載第7回目が掲載されました。今回は、「初市の縁起もの」について。400年以上の歴史がある「初市」にて並ぶ縁起ものについてお話しいたします。「マイタウンあさひ」は毎月30日に朝日新聞に折り込まれます。

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【初市の縁起もの】

新年あけてすぐの1月10日に、山形の中心街の大通りで開かれる「初市」は、400年前から続く山形の冬の風物詩。仏具屋のイメージが強い長門屋ですが、初市では毎年「神棚と縁起もの」の店を出しています。初市がほかのお祭りと違うのは、新年に福を呼び込む縁起ものの市であることです。昔はどこの家でも初市の朝は、「神棚」に尾頭つきの魚とお酒、「大かぶ」と「白ひげ」をお供えしました。「大かぶ」には株(かぶ)がますます大きくなるようにと「繁栄」への願いを。「白ひげ」には、白いひげが生えるまで長生きするようにと「長寿」への願いが込められています。初市に欠かせない「初飴」は、元々紅花の豊作と花商いが上手くいくことを願って作られたものです。色とりどりの「だんご木」は、1年の無事や商売繁盛、農作物の豊穣を祈り、店先や家に飾られてきました。長門屋には毎年11月になると、京都から桐箱入りの木彫りの干支が届きます。日本を代表する大仏師・松本明慶氏の工房でお弟子さんたちが一つひとつ彫り上げ、京都から送って下さるもので、初市にもお目見えします。この干支は人気があり、「十二支そろうまで、12年がんばるぞ」と互いに誓い合う〈友の会〉が出来ているほどです。箱を開けると楠のいい香りがして、新しい年がもう近くまで来ていることを感じます。新年は子年。たくさんの子を産む「ねずみ」は、繁栄や五穀豊穣の福の象徴とされます。「縁が起こる」と書いて「縁起」。目の前の一つひとつのご縁を大事に受け止め、未来に願いを込める。祈りのある暮らしの種は、こんなところにもあふれています。(代表 笹林陽子)

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