お知らせ

納入実例 厨子修復 山形市T様

2020.06.09

山形市のT様より、旦那様のご不幸のおりに「お厨子をきれいにしたいのだが、修復する価値があるかどうか見てほしい」との連絡をいただきました。菩提寺にて確認すると、それは今では珍しい「朱塗りのお厨子」でした。朱色は古来より「気高い色」であるとともに、「生命力あふれる色」とされており、お厨子を設えた当時のご先祖様の「未来への並々ならぬ願い」が込められているように感じました。そのことを率直にお伝えすると、T様は修復を依頼してくださいました。

ほかにも、お寺の位牌壇で背の高いお厨子に囲まれ、周囲と比べて背の低いお厨子であることも気になっていたとのことで、この度の修復に併せて、お厨子本体の高さを出すための「増台」も新たに製作することになりました。

修復の打合せには、40代のご子息様も加わってくださいました。ご先祖様から引き継ぐお厨子や仏事のことを次世代に繋ぐお手伝いを我々もしていければと感じました。

お厨子修復前

(お厨子 修復前)

厨子修復後

(お厨子 修復後)

納入実例 厨子修復 鶴岡市W様

2020.06.09

「位牌に母親の戒名を書き入れる際、傷んでいる厨子も修復できるか見てほしい」と鶴岡市にお住いのW様からご依頼をお受けました。お厨子は、内陸部とは異なる造形をしたものでした。三角屋根は庄内地方独特のもの。ほかにも、下台に使われていたのは、地元に伝わる「磯塗り」という技法です。修復に伴いW様から「どこにどういう技法が使われているか、今回はどこをどのように修復したかの説明文をつけてほしい」というご用命をいただき、喜んでお答えしました。離れて暮らすご子息様が後からでもその説明文を読めば、ご先祖様から続くお厨子がどのようなものか分かるように、とのW様のお気持ちが込められてのことです。

鶴岡市で老舗旅館を営んでいらっしゃるW様。ご先祖様から続く長い歴史と共に、このお厨子も同じく歴史を刻んできたと思われます。この度修復したお厨子をいつかご子息様が受け継いだ時に、ご先祖様やW様の想いが伝わって欲しいと思いました。

お厨子修復前

(お厨子修復前)

お厨子修復後

(お厨子修復後)

 

下台磯塗り修復前

(下台磯塗り 修復前)

下台磯塗り修復後

(下台磯塗り 修復後)

納入実例 仏壇リメイク 山形市S様

2020.04.22

みる人がいなくなったお仏壇の、処分以外の方法についてご相談をお受けいたしました。

山形市のS様は、今までご実家にお住まいだったお母様とご同居するにあたり、コンパクトな上置仏壇をすでにご自宅にお求めになったといいます。ご実家に残されたのは大きなお仏壇。S様のご先祖様が江戸時代から受け継いできた豪華なものです。ただ処分するのは忍びなく、何かに残したいとお考えでした。

ご相談を重ねた結果、お仏壇を茶道で使う「風炉先屏風」にリメイクいたしました。美しい蒔絵の描かれた「膳引き」(お膳などを上げるところ)をいかして、存在感のある仕上がりです。茶道をされているS様のご自宅の和室で、形をかえて、これからも大切にされていくことと思います。

膳引

↑膳引(イメージ)

 

リメイク前仏壇膳引

↑before(膳引)

リメイク後風炉先屏風

↑after(風炉先屏風)

納入実例 仏壇リメイク 埼玉県I様

2020.03.07

埼玉県にお住いの60代の男性I様は、山形市内のご実家にある、お仏壇の今後についてお悩みでした。ご両親が亡くなられ、お仏壇を受け継ぐにあたり、埼玉のご自宅はマンションのため、大きなお仏壇をそのまま安置することは難しかったのです。購入先の仏壇店に相談しましたが、買い替えを勧められたとのことでした。
その頃、ネットの記事をご覧になり、「長門屋のお仏壇のお仕立て直し」をお知りになったI様。それは、お仏壇の引き継ぎ方について「修復」「リメイク」「買替と仏具修復」を提案するサービスです。すぐにメールで問合せをくださいました。

「ご両親やご実家の思い出が詰まった仏壇を“思い出箱”として小さくし、手元に置いておきたい」というI様のご意向に沿った、「お仏壇の仕立直し」についてご提案をさせていただきました。I様が選ばれたのは、お仏壇を小さなサイズに変更する「お仏壇のリメイク」です。

【リメイク前】

リメイク前の金仏壇

【リメイク後】

リメイク後の上置き仏壇トビラを開いたところ

リメイク後の上置き仏壇トビラを閉じたところ

巾90cm×高さ160cm×奥行90cmの立派な金箔の京仏壇が、リメイク後は巾56cm×高さ61cm×奥行40cmの上置仏壇に仕上がりました。大幅にサイズダウンしながらも、内部は今までのお仏壇の須弥壇や宮殿(ご本尊を安置する場所)をなるべくいかしました。

【お客様の声】自信を持って作成されたとのことで喜ばしい限りです。仏壇の印象は、まるで新品のように見え、和室の中でも存在感を放っています。改めて見ますと、落ち着いて重厚感たっぷりですね。元の仏壇の中心部のイメージにそっくりです。リメイクに関連された皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

納入実例仏壇修復 宮城県Y様

2019.10.27

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before after

宮城県の新聞社河北新報さんに取材していただいた「長門屋のお仏壇お仕立て直しサービス」の記事をご覧下さったというY様。山形にお越しの際に、仏壇修復についての相談のためお立ち寄り下さいました。

Y様は宮城県石巻市にお住まいで、平成23年の東日本大震災の折には被災されました。津波の被害は幸いご家族には及びませんでしたが、ご自宅に到達し、お仏壇はまるまる海水に浸かったといいます。その後、ボランティアの方々の力を借りて泥を払い、今まで大切におまつりしてきたとのことです。この度、新居に越すことになり、お仏壇の引っ越しに際しての問題点などをご相談いただき、以下の通りご提案いたしました。

新居の仏間の幅が狭く、今までのお仏壇が納まらない。
一番上の「冠」という部位だけが、仏間の幅に対して大きかったので、その部位だけを幅詰め加工する。
先祖から受け継いだお仏壇をできるだけそのまま生かしたい。
塗り直しや金箔の押し直しといったことは今回行わず、お仏壇を一度分解し、内部まで入り込んだ津波の砂を除去、掃除する。一番下部分の紛失してしまった引出しを新規で作成し復元する。

津波に遭って助かったお仏壇なので、金箔が剥げかけた個所もありました。しかし、それも歴史であり、先祖から受け継いだお仏壇をできるだけそのまま生かしたい、とのお客様のお考えから、お気持ちに添うご提案をさせていただきました。

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↑仏壇内部に入り込んだ津波の砂

夏にお預かりしたお仏壇を、秋を迎えた先日、無事石巻市まで納品いたしました。仏間にぴったり納まったお仏壇。代々のご先祖様たちも居心地よく感じて下さっているとうれしいです。

 

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